塩酸トリエンチン

基本情報

• 化学名: 塩酸トリエンチン
• CAS番号: 38260-01-4
• 化学分子式: 2ClH・C₆H₁₈N₄
• 分子量: 219.158
• Hs コード: 2921290055
• Mol ファイル ダウンロード: 38260-01-4.mol

別名: トリエンチン・2塩酸塩 , トリエチレンテトラミン・2塩酸塩 , N,N′-ビス(2-アミノエチル)-1,2-エタンジアミン・2塩酸塩 , N,N′-ビス(2-アミノエチル)エチレンジアミン・二塩酸塩 , トリエチレンテトラミン・二塩酸塩 ,

関連する cas 番号: 32358-07-9 33627-41-7 32391-55-2 35424-93-2 30369-47-2 3985-81-7 34202-69-2 35528-76-8 3065-51-8 3162-56-9

化学物質詳細情報

物性情報:

安全性情報:

• ピクトグラム: Xi
• 危険コード: Xi
• ステートメント: 36/37/38
• 安全に関する声明: S26

用途:

• 利用例: キレート剤 , 代謝作用薬 ,
• 法規制番号: EINECS2538543 , 2-(10)-209 ,
• 紹介と応用です: 塩酸トリエンチンは、非鉄系の銅螯合剤であり、特にペニシラミン療法に耐受不了な患者に対して、ウィルソン病（銅代謝異常症）の治療に推奨される医薬品です。ウィルソン病は遺伝性疾患で、体内の銅が過剰に蓄積されるため、肝臓や脳などの臓器に損傷を引き起こします。塩酸トリエンチンは、銅イオンを螯合して排泄し、体内の銅濃度を下げることができます。さらに、心不全の治療にも効果が期待されており、糖尿病性心不全の患者に対する臨床試験が行われています。その他、抗生物質として細菌感染を抑える効果もあります。化学工業においては、交联剤や熱硬化樹脂として利用され、エポキシ樹脂の硬化剤としても使用されています。また、銅（Cu）やニッケル（Ni）の分析用試薬としても応用されています。商業名としては、Syprine（メルク）やCupridとして販売されています。