(+)-ビナップ

基本情報

• 化学名: (+)-ビナップ
• CAS番号: 76189-55-4
• 化学分子式: C₄₄H₃₂P₂
• 分子量: 622.686
• Hs コード: HOSPHINO)-1,1'-BINAPHTHYL PRODUCT IDENTIFICATION
• Mol ファイル ダウンロード: 76189-55-4.mol

別名: [aR,(+)]-[1,1′-ビナフタレン]-2,2′-ジイルビス(ジフェニルホスフィン) , [aR,(+)]-2,2′-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1′-ビナフタレン ,

関連する cas 番号: 70000-19-0 70000-22-5 70000-39-4 70000-41-8 700-00-5 70001-17-1 70001-18-2 70001-21-7 700-02-7 7000-29-5

化学物質詳細情報

物性情報:

安全性情報:

• ピクトグラム: Xi,Xn
• 危険コード: Xi,Xn
• ステートメント: 36/37/38-20/21/22
• 安全に関する声明: S26-S37/39

用途:

• 紹介と応用です: (+)-ビナップは、化学反応における錯異体物質の選択性合成に欠かせない錯異体配位子として使用されます。特に、錯異体選出性の高い均相触媒として、錯異体合成反応において広く応用されています。金属媒介アシメトリックカタリシスにおいても、(R)-(+)-2,2'-Bis(diphenylphosphino)-1,1'-binaphthylは、金属触媒に選着的に結合し、錯異体純粋な製品を形成するため、重要な配位子として用いられます。また、過渡金属触媒アシメトリック反応においても、その錯異体構造を利用して、ハイドロゲネーションやジシリレーションなどの反応に用いられています。さらに、アリールケトン、β-ケトエステル、α-アミノケトンの還元反応においても、その錯異体選出性を発揮し、様々な医薬品、農薬、香料の合成に欠かせない配位子となっています。また、アシメトリックヒック反応やアシメトリックハイドロフォルミリケーション反応、アシメトリックヘック反応、アシメトリックアリル異构化反応にも応用されており、これらの反応は有機合成において重要な碳-碳結合を形成するため、重要な配位子となっています。さらに、(+)-ビナップは、アシメトリックアルドル反応やアジル化合物のアシメトリックヘテロダイルスアルダー反応にも用いられており、これらの反応は、様々な生体活性化合物の合成に欠かせない配位子となっています。(+)-ビナップは、白〜薄黄色の結晶粉末であり、その独特の錯異体構造と高い選出性から、様々な化学過程において広く用いられています。